Windows PC: dynabook AZ35/CB PAZ35CB-SJA のSSD化とRAM増設

遅くて使い物にならず不要になったパソコンがあるとのことで詳細は一切聞かずにノートパソコンを無償で1台譲り受けました。モデルは東芝dynabook AZ35/CB-SJA。メーカーサイトでスペックを確認すると第7世代Core i5-7200U,HDD750GB,RAM8GBと、液晶の解像度が低い(1366×768)以外は言うほど悪い性能ではなさそう。というか少し手を加えるだけで2021年でも現役でイケそうな性能。公式サイトでは「本体の構造上、お客様ご自身でメモリの交換・増設はできません。交換・増設が必要な場合は、東芝PCあんしんサポート 修理相談窓口へご相談ください。」と記載があるものの「空きスロットx1」と書かれているのでとりあえず分解してみました。

※記事にする予定はなかったので写真は少なめです。

分解の際にはまずバッテリーを外し、次に赤丸のネジと黄丸のネジをすべて取ります。ゴム足の下に隠しネジなどはありません。赤色は短いネジ、黄色はそれより少し長いネジで計2種類しかないので元に戻すときに迷うこともないでしょう。

ネジを外したらあとは爪で止まっているだけなので本体側面に内張り剥がしのようなヘラを滑り込ませて裏蓋をゆっくり剥がしてゆきます。設計的にはバッテリーを外した際のくぼみから開けるっぽいようですが本体の手前(液晶ヒンジじゃないほう)から剥がし始めたほうが簡単な印象でした。結構ゆるく止まっているので慣れた人なら1分もかからないでしょう。裏蓋にはコード類でつながった部品はないので完全に取り外せます。

裏蓋を開けるだけでHDDとメモリがオープンになるとても作業のしやすいレイアウトでした。お客様自身では交換できませんと言う割には最高に親切な設計です。

ハードディスクは緩衝材で挟んであるだけでネジ止めはなし。これを手持ちの余っていたSSD「Samsung SSD 860 EVO 500GB」に換装。このSSDは7.5mm厚なので適当なスポンジを挟みました。メモリはサムスン製1GBの8チップ構成(8GB)の両面実装タイプが使われていたので増設時に確実にデュアルチャンネルで動作させるためAmazonで探したところ中古バルク品で同一スペックの可能性が高かったSO-DIMMが見つかったのでそれを購入。予想が的中しチップ構成どころかシール型番や製造週まで完全一致のメモリが入手できました(税込5,000円)。

こんな感じでBIOS上でしっかりと認識。あとは前日にUSBメモリにダウンロードしたOSインストールメディアでWindows10を新規インストールして完了です。元々Windows10で使われていたパソコンなので無事デジタル認証も通り、別途東芝からドライバーを追加することもなく全機能問題なし。

OGL

ゲーム性能は望むべくもないのでCrystalMark2004R7の結果だけ。

CPUは第7世代CORE i5 7200Uで決して遅くもないしSSD導入とデュアルチャンネル化+容量倍増(16GB)したRAMで速度も容量も改善し換装前よりかなり良くなったはず。換装前は電源投入からOSのログイン画面まで軽く1分以上掛かっていたものが10秒ほどで済むようになりました。

ベンチ結果だけでなく体感的にも十分快適なレベルで動作するのでオフィス用途ならこれから数年間は使えそうな感じです。実際、この記事の作成はすべてこのパソコンのバッテリー動作状態で行ってみましたがWordPressの執筆もPhotoshop&Illustratorでの編集もストレスなく処理できました。

本体外装に擦れなどもなく分解時にCPUファンにホコリ一つない状態だったのでほぼ未使用と思われる上にバッテリーは保存状態が良かったようでヘタリもなし。低予算でかなり高速化出来るのは作業前から予想できていたので持ち主に提案し実費でメンテナンスしてお返しするのが最良策だと思いますが、相手はすでに新機種を購入済みだったので望外のプレゼントととして大切に使わさせていただきます。

ちなみにWindows11の対応可否についてはマイクロソフト発表当初の対応要件ではCPU要件がIntelの場合第8世代Coreプロセッサ以降となっているためこのノートパソコンは非対応となりますが他の要件は満たしており、また市場からは条件が厳しすぎるとの意見があったため第7世代Coreプロセッサを対応に含めるかマイクロソフトがテストを行っています。もしこの条件が緩和されればこのノートパソコンでもWindows11の利用が可能になるかもしれません。


一応ゲームのベンチマーク(FINAL FANTASY XIV)も走らせてみたけどノートパソコン向け設定なら意外と頑張ってた。

DirectX9時代のBIOHAZARD6は最高設定でも最低設定でもフレームレートは大して変化せずギリギリ遊べますというレベル。

でも Intel® HD Graphics 620 で本格3Dゲームを楽しむのはやはり無謀であった。

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