国道120号線 いろは坂から中禅寺湖・金精峠を抜け群馬県沼田市へ続く道

国道120号線 路線データ
総延長:96.3km
実延長:96.3km
起点:栃木県日光市 神橋交差点
終点:群馬県沼田市 下川田町交差点

国道120号線は栃木県日光市の神橋交差点を起点に群馬県沼田市下川田町の下川田町交差点までを結ぶ総延長96.3kmの一般国道で日本ロマンチック街道の構成道路の一つに指定されています。今回は国道120号線の全区間を起点→終点方向に走破しました。いろは坂や中禅寺湖、奥日光、金精峠、そして群馬へと自然豊かな場所を走る国道です。

日光橋のある神橋交差点からスタート
ここからしばらくコンビニなし

4.5kmほど進むといろは坂の少し手前にコンビニが2件出現します。紅葉シーズンなどはこの先のいろは坂から渋滞が始まる可能性が高いのでトイレ休憩や食料補給はここで済ませておいたほうが良いかもしれません。コンビニの看板は通常と異なる観光地仕様のカラーリングになっています。

いろは坂スタート(第二いろは坂)

コンビニの場所から数分走るといろは坂に突入します。いろは坂は1954年(昭和29年)から1984年(昭和59年)までの有料道路期間を経て現在は無料開放になっています。古くは第一いろは坂1本のみで対面通行となっていましたが渋滞解消を目的として第二いろは坂が整備され、現在は第一いろは坂が下り専用、第二いろは坂が上り線用となり完全一方通行体制になっています。

第二いろは坂は上りの宿命か見晴らしの良いポイントは少ない

くねくねと高度変化に弱い人間にとっては辛い状況がしばらく続く、それがいろは坂。木々に囲まれ癒やされますが見晴らしの良い絶景区間は少ないです。

黒髪平展望台

それでも見晴らしポイントが皆無なわけではなく途中には2つの休憩箇所があります。そのうちの1つが黒髪平展望台です。

そしてもう一つ、第二いろは坂には明智平展望台(明智平ロープウェイ)があります。ここは以前は第二いろは坂の一部を対面通行にすることで華厳の滝方面からも訪れることが出来たのですが当然ながら明智平から華厳の滝までの区間に渋滞が発生するため2018年の社会実験による当該区間の一方通行化を経て2019年10月1日より本採用となり現在は第二いろは坂を登るときにしか来られない場所になっています。そのため現在は上り方向の交通集中により写真のような駐車場待ち渋滞が発生しています。紅葉シーズンは平日午前9時でもすでに300mの渋滞でした。

第一いろは坂・華厳の滝・中禅寺湖への分岐点

明智平からここまでの距離は約2kmで通常3分もあればたどり着けますが紅葉シーズン等で渋滞が発生した場合の所要時間は30分以上掛かります。

二荒山神社 中宮祠 大鳥居

鳥二荒山神社 中宮祠 大鳥居居をくぐり道路はしばらく中禅寺湖に沿います。

龍頭の滝入り口

さかなと森の観察園を抜けるとすぐ先に竜頭の滝の入口が見えてきます。

竜頭の滝から少し進むと赤沼茶屋がみえ戦場ヶ原へ突入です。赤沼自然情報センター等で情報収集をし付近を散策するのも良いかもしれません。

三本松茶屋

戦場ヶ原を半分ほど進むと三本松茶屋戦場ヶ原展望台が見えてきます。先程の茶屋より駐車場等の施設規模はこちらのほうが大きいです。

湯滝駐車場への分岐

戦場ヶ原を抜けるとすぐに湯ノ湖へとたどり着きますが湯滝を下方から見たい場合はこの分岐点から駐車場方面へ進むことになります。滝を上から見る場合はこのまま国道を進めばすぐに湖畔駐車場もありますが規模は小さいです。

金精道路分岐点

湯ノ湖をすぎるところで奥日光湯元温泉と金精峠への分岐点があります。奥日光湯元温泉は硫黄濃度全国4位のにごり湯が楽しめる静かな温泉地で賑やかな温泉街的なものはありませんが泉質は最高です。金精道路はは寒冷な高地で積雪量が多い箇所を走行するため例年12月中旬から4月中旬は冬季完全閉鎖となります。

こんな感じで山間やスノーシェッドの道をしばらく進むと全長755mの金精トンネルが現れ、ここから先は群馬県となり沼田市まで65kmとなります。標高は1,843mで国内で最も標高の高い場所にあるトンネルです。トンネルの標識が緑色なのはかつてここが有料道路であった名残です。

菅沼山小や

トンネルを抜けしばらくすると菅沼山小やという食事処が見えてきます。うどん、そば、すいとん、五平餅などがあるらしいですが自分は立ち寄ったことがありません。この少し先を進むと菅沼と丸沼という2つの沼があります。

丸沼高原スキー場

その丸沼を過ぎると丸沼高原です。スキー場やロープウェイ、アスレチック的なものやキャンプ場もあります。

丸沼高原をすぎるとしばらく大小様々のスノーシェッドが続き、数件の宿が立ち並ぶ白根温泉に突入です。

さらに進むとやたらとトウモロコシの店と蕎麦の店が連続出現してきます。よくわかりませんが群馬県の片品村の約4kmほどの区間は「とうもろこし街道」と呼ばれ約20店ほどの売店が軒を連ねているそうです。

とうもろこし街道からしばらくは道の駅尾瀬かたしな以外特に目立ったスポットがない道を進みます。このあたりは奥利根ゆけむり街道というのですが白根温泉突入時の最初に数件の宿を見たほかはここまで特に温泉地っぽさがないような…

そして予備知識無しに走行していると気が付かないのではという景観の中に吹割の滝エリアが唐突に現れます。滝より駐車場自体のアピールのほうが強いので昭和の観光スポット感が凄まじいです。どの駐車場も「滝に一番近い」と主張しています。このお土産屋攻勢によりB級スポット感が強いのですが吹割の滝は東洋のナイアガラの愛称が名前負けしていない結構見ごたえのある滝です。見上げるのではなく割れた地面に水が吸い込まれてゆくのを吸い込まれそうになりながら眺める感じです。

老神温泉への分岐点

吹割の滝を通過してまもなく老神温泉郷となります。この看板の手前で県道277号線にそれると温泉街に入ります。たしか老神温泉は地元野菜や特産品の朝市が有名。

さらに進むと椎坂バイパスが見えてきますが今回はここは利用せず左折して旧道を通りましたが入ってすぐに鹿と遭遇しました。バイパス開通で利用者が激減したので出没頻度が増しているのでしょう。

バイパスが整備されることでその行く末が心配されたオルゴール館ですが2013年のバイパス開通を待たずしてその前年には運営会社が破綻していたそうです。バイパスが出来て便利になった!ってほど旧道は走りにくい道ではなかったのですが…この場所が旧道区間の真ん中あたりですぐに本線に戻ります。

とんかつ街道

とうもろこし街道の次はとんかつ街道です。でもこの写真の場所に集中して数件の店があったのはわかりましたがその先に進んでも同じような連なりは見当たらずどこまでがとんかつ街道なのか走っていてよくわかりませんでした。近くには道の駅白沢があります。

ここからは市街地的な雰囲気のところが続き国道17号線と合流するところで終点となります。お疲れさまでした。

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